長期使用住宅部材標準化推進協議会

原田 富雄

令和2年10月、我が国は「2050年カーボンニュートラル」の実現を宣言しました。住宅・建築物分野は家庭・業務部門において鍵となる分野です。令和3年8月には、脱炭素社会に向けた住宅・建築物の省エネ対策等のあり方検討会において、2050年に目指すべき住宅・建築物の姿として、ストック平均でZEH・ZEB基準の水準の省エネ性能の確保等を掲げ、その実現に向けた規制強化を含む実行計画が取りまとめられました。今後、目標達成に向け、新築のみならず既存ストック対策等を含めて一層の取組強化が不可欠となっています。

また、令和3年3月に閣議決定された住生活基本計画において、長寿命化に向けた適切な維持管理・修繕の推進や世代をこえて既存住宅として取引されうるストックの形成等を通じた、脱炭素社会に向けた住宅循環システムの構築と良質な住宅ストックの形成が目標として掲げられています。

良質な住宅を長期使用する社会の実現には、住まい手によるメンテナンスが重要ですが、我が国の住宅では交換部材の標準化が十分に進んでいないため、部材のみならず、全体の取替えが生じるなど非効率な実態があります。

こうした中、住宅、建材、住宅設備業界等の先駆的な企業による貴協議会の活動は、住宅の長期使用に欠かせないメンテナンスを促進するため、住宅部材の共通化・標準化を推進するものであり、長寿命住宅の基盤作りを担う大変重要なものであると考えます。

平成20年7月に貴協議会が発足されて以降、長期使用対応部材(CjK部材)の仕様の標準化が進められ、着実に成果をあげられています。

貴協議会における取組が関係業界のみならず一般消費者にも広く認知され、CjK部材がより一層普及していくことで、住宅の長寿命化や安全性・快適性の確保に大いに効果を発揮することを期待しております。

経済産業省 製造産業局
生活製品課 住宅産業室長 原田富雄